海外駐在員として海外生活を送る場合、必要となる医療保険や死亡保険は、『海外旅行保険』でカバーすることになります。
海外旅行保険の種類の中に、海外駐在員用パッケージが組まれているものもありますが、あれは、単に、普通の海外旅行保険に特約を2つ加えたものです。
ですので、保険選びには↓この2つがポイントとなります。
- 海外駐在で保険を節約しようと思ったら、まずは、海外旅行保険の節約方法を知ること
- 駐在員だけが加入できるつの特約が必要かどうか判断すること
ここは海外駐在保険のページですから、海外旅行保険の節約方法はこちらのページの解説を見ていただくことにして、駐在員だけの加入できる特約について見ていきましょう。
駐在員だけが加入できる特約『駐在員生活用動産』と『家族賠償責任』
駐在員だけが加入できる特約というのは、『駐在員生活用動産』と『家族賠償責任』の2つです。
『駐在員生活用動産』というのは、一般の海外旅行保険の『携行品損害』のパワーアップバージョンで、海外現地の賃貸マンションや賃貸アパートなどの居住施設に置いていた持ち物の盗難なども補償してくれるものです。
(ちなみに、一般の『携行品損害』は、文字通り、持ち歩いている(=携行している)ときしか補償されません。ホテルやドミトリー、友人の家などは居住施設じゃないので、携行しているとされ、『携行品損害』の補償範囲となります。)
次に『家族賠償責任』ですが、こちらは、一般の海外旅行保険の『(個人)賠償責任』のパワーアップバージョンです。
『家族賠償責任』だと、海外現地の居住施設内での事故(火災や水漏れなど)が補償範囲に加わります(一般の『(個人)賠償責任』だと、賃貸マンションや賃貸アパート内での事故は、補償の対象外なのです)。
また、『家族』という言葉が付いているとおり、家族が何か賠償するような事故を起こしたときにも補償されます。
『駐在員生活用動産』と『家族賠償責任』は必要か?
では、『駐在員生活用動産』と『家族賠償責任』は必要なのでしょうか?
結論から言えば、『駐在員生活用動産』は不要、『家族賠償責任』は必要、というのが、当研究所の判断です。
最近は、海外旅行保険の延長拒否の対策の記事でも書いているように、海外旅行保険を簡単に使いすぎる人が増えていて、海外旅行保険の延長拒否が増えています。
ですので、駐在員のように、複数年に渡って海外に滞在する可能性のある人は、『被害額が高くなりそうなものだけ、シンプルに海外旅行保険をかける』というスタイルにするべきなのです。
病気やケガ、事故は防ぐことが難しいので、仕方ありません。
その意味では、『家族賠償責任』は24時間利用する住まいに関する補償ですし、事故が起こった場合の被害額も多額になりがちなので、日本でいう火災保険のつもりで、掛けておいたほうがいいと思います。
これに対し、『駐在員生活用動産』のほうは、高額な物を持たないようにしていればいいので、最初から自分で予防ができます。
節約するのでしたら、『駐在員生活用動産』は不要です。
ただし、これは、場所にもよるかと思います。
駐在で赴任して住む場所が、空き巣被害が多い場合は掛けておいたほうがいいかもしれません。
このへんの判断は、あとは、状況に応じてですね。
以上が、海外駐在員の保険に関しての、節約のコツでした。
一般の海外旅行保険の節約方法については、こちらのページの解説を読んで研究してみてくださいね。
AIUのアメリカ駐在保険は少し特殊
AIUには、『米国駐在員保険』という特殊な商品があり、通常の駐在員保険に加えて、米国内での自動車保険に加入し易いように、保険会社を紹介するサービスがあります(日本語対応OK)。
また、その現地自動車保険の上乗せ賠償補償も付帯されているので、アメリカ現地でマイカーを購入する場合は、AIUの保険がおすすめです。