判断基準
ニュージーランドでの盲腸手術:約90万円
- 全体的に、日本の約1.5倍〜2倍の額の医療費(日本の10割負担額と比較)
- 重病で日本に移送になったときの費用 約600万円
盲腸手術で90万円のレベルなので、「治療費」の補償限度額としては、最低250万円は欲しいところです(「治療・救援費用」の合算の場合は最低900万円は欲しいです)。
医療費が高いと言われる欧米。ニュージーランドの医療費は、アメリカ・カナダほど高くはないですが、日本と比較すると、かなり高い医療費です。
年会費無料のクレジットカードに付帯する保険が、治療費の限度額が200万円なので、最低限の250万円をカード付帯保険だけでカバーしようと思うと、最低2枚は必要。(参考:クレジットカード海外旅行保険比較表(80種以上))
ただし、重病時に、日本へ移送するときの費用が高く、約600万円。これは「救援者費用」という項目でカバーされるのですが、600万円となると、保険付帯カードなら3枚が必要なレベルです。
ここまで高いと、有料保険を上乗せすることも視野に入れておいたほうがいいかもしれません。
また、カード付帯保険は90日間が最大です。それ以上の期間の場合は、別の節約方法が必要です。半年以上の場合の節約方法は、こちらの記事にまとめています。⇒半年〜1年など長期海外旅行保険の節約方法3つ
以下、参考にしたデータ・情報
↑この現在の為替レートは、下記の昔のデータと比較するときに、ご利用ください。
2008年のデータ
↓出典:盲腸手術の総費用AIU調べ(2008年)
都市名 | 費用 | 入院日数 |
---|---|---|
サンフランシスコ | 250万 | 入院2泊3日 |
ニューヨーク | 150万 | 入院2泊3日 |
バンクーバー | 216万 | 入院2泊3日 |
ジュネーブ | 297万 | 入院3泊4日 |
ロンドン | 151万 | 入院2泊3日 |
パリ | 113万 | 入院2泊3日 |
ローマ | 110万 | 入院2泊3日 |
マドリッド | 97万 | 入院3泊4日 |
香港 | 90万 | 入院2泊3日 |
上海 | 68万 | 入院2泊3日 |
ソウル | 63万 | 入院2泊3日 |
バンコク | 40万 | 入院2泊3日 |
北京 | 20万 | 入院2泊3日 |
シドニー | 86万 | 入院2泊3日 |
クライストチャーチ | 86万 | 入院2泊3日 |
ホノルル | 195万 | 入院2泊3日 |
グアム | 86万 | 入院2泊3日 |
↑総費用は、外国人が私立病院の個室を利用し手術も複雑でない場合を想定。手術費の他、病室代、看護費用、技術料などを含む。 また総費用は手術費の他、看護費用、技術料などおよび平均入院日数の病室代などを含む。腹膜炎を併発していた場合、手術料はさらに高くなる。
↓出典:ジェイアイ傷害火災HP(2008年2月。1ニュージーランドドル=約83円〜88円)
オークランドの医療費 | 内容 | 日本(10割負担額) |
---|---|---|
救急車の料金 | ①公営:約5.1万円(事故の場合は無料) ②民営:約5.1万円円 |
①無料 ②通常利用しない |
初診料 | 約6千円 | 2,700円 |
病院部屋代 (1日当たり) |
①相部屋:約10万円 ②個室:約10万円 ③ICU:約5.6万円 |
①1.7万円 ②2万~5万円 ③8.8万円 |
盲腸手術の治療費 | ①総費用:57万円 ②平均入院日数:3日 |
①40万円 ②4~7日間 |
骨折時の治療費 (橈骨末端閉鎖性骨折) |
約3万円 *国内での事故の場合は、医療費の一部が補償される制度あり |
1.5万円 |
ファミリードクター制度 | あり *緊急時を除き、(歯科等一部を除き)全科診察可能な医師の診察を受け、その後必要に応じ専門医へ紹介 |
なし *初診から専門医の受診が可能(ただし、総合病院等で紹介状が必要な場合あり) |
乳児死亡率(1千人当たり) | 5.0人 | 2.4人 |
↑乳児死亡率のみ2011年のデータ。
2004年のデータ
↓出典:ジェイアイ傷害火災HP(換算レートは2004年3月。1ニュージーランドドル=約73円)
都市名 | 救急車の料金 | 入院 保証金 |
病院部屋代 (日額) |
盲腸手術の 総費用 (入院日数) |
---|---|---|---|---|
ニュージーランド | ||||
オークランド | 1km毎3,800円(公営) | 不要 | 3.6万円(個室) | 約30万〜 38万円 (2〜3日) |
クライストチャーチ | 1km毎3,800円(公営) | 医療機関に よって異なる |
6.4万円(一般) | 約34万円 (2〜3日) |
●病院部屋代には 医師の診察費用・手術費用・麻酔費用等は含まれず。
●入院保証金は海外旅行保険に加入していれば、通常不要。
その他の情報
ニュージーランドの医療水準、設備は日本ほど整っていませんが、生活上の問題はありません。…(省略)…また、医療費が高額となる場合がありますので、医療保険への加入をおすすめします。
引用元:外務省 安全対策基礎データ ニュージランド ● 風俗、習慣、健康等
語学留学先として人気の高いニュージーランド。豊かな自然が魅力的ですよね。医療水準は心配するほど低くはないようです。ただやはり医療費が高くなる場合もあるようですので、準備は万端にしておきたいですね。
ニュージーランドでは、水道水も飲むことができ、検疫上要求される予防接種もありません。医薬分業制度を採用しており、風邪薬、アスピリン、ビタミン剤等は薬局にて購入可能ですが、抗生物質等の特別なものは、医師の処方箋が必要となります。一般的に、医療費は日本に比べて割高です。…(省略)…専門医は一般に非常に高額の治療費がかかります。ほとんどの場合、10分程度の診察でも$100〜$200かかるようです。…(省略)…日本のような国民保険制度はありませんので、医療保険に加入するには、日本出国前に海外旅行傷害保険に加入するか、ニュージーランド国内で任意に医療保険に加入するかのいずれかを選択することになります。その場合は自分で治療費を立て替えておき、後日払い戻しを受けます。
引用元:在オークランド日本国総領事館
ニュージーランドで専門医にかかると医療費が非常に高額となるようですね。慣れない海外での生活です。思いもよらず専門医にかかることもあるかもしれません。また、国民保険の制度はないとのことなので、出発前に海外旅行保険はしておいた方がいいようですね。
ニュージーランドには日本人医師がほとんど存在せず、英語で対応しなければならないので、医療通訳者は欠かせません。保険の提携病院なら、キャッシュレスで治療や通訳サービスが受けられるので 便利で安心です。
引用元:ニュージーランド政府観光局公式サイト 健康や医療について
また、ニュージーランドでは一般的に医療費が高く、2年以内の一時滞在の外国人の場合、公立病院でも高額の医療費がかかりますから、事前に海外旅行保険に加入しておくか、到着したらすぐに現地の民間保険に加入することが大切です。
引用元:Progress海外ロングステイ情報 ニュージーランドの医療体制
ニュージーランドの医療は、私立病院では医療費が、公立病院では順番待ちが気になるところです。日本のように国が医療費の7〜8割を負担する健康保険制度がないため、私立病院の医療費は全額自己負担になります。
引用元:OZ Consultants 医療保険