判断基準

インドでの盲腸手術:約20万円

  • 全体的に、日本の半額くらいの額の医療費(日本の10割負担額と比較)
  • 難しい治療はシンガポール・バンコクへの搬送の可能性に注意
  • 重病で日本に移送になったときの費用 約150万円
のむてつ所長のむてつ所長

盲腸手術を全額支払っても20万円くらいなので、インドの医療費は割と安めです。準備すべき「治療費」補償限度額は、最低200万円くらいで大丈夫でしょう。(「治療・救援費用」の合算の場合は最低400万円)。ただし、難しい治療の場合、隣国や日本へ搬送される可能性があります。それに備えて、「救援者費用」の項目も150万円は欲しいところです。(日本への移送が約150万円なので)

治療費用の最大補償額が200万円なら、年会費無料のクレジットカード1枚の付帯保険でも十分にカバーできます。(参考:海外旅行保険付帯カード比較表) 救援者費用の限度額も150万円以上になるように、カード選びをしてくださいね。

ただし、カード付帯保険は、最長期間が90日なので、3ヶ月以上の保険の節約方法に関しては、こちらの記事にまとめましたので参考にしてください。⇒半年〜1年など長期海外旅行保険の節約方法3つ

以下、参考にしたデータ・情報

現在の為替レート:1ルピー=[rate_Exc amount=”1″ from=”INR” to=”JPY”]円 (←googleからの自動取得値)

↑この現在の為替レートは、下記の昔のデータと比較するときに、ご利用ください。

2013年のデータ

↓出典:東京海上日動 世界の医療と安全2014年より(換算レート不明。おそらく、1ルピー=1.4~1.8円くらい)

デリーの医療費
病院の部屋代
(1日あたり)(薬代、X線代、検査費は含まれない)
公立病院(医師費用を除く) 個室 情報なし
セミ個室 情報なし
一般病棟 情報なし
I.C.U/C.C.U 情報なし
私立病院(医師費用を除く) 個室 約1.6万円
セミ個室 約1万~1.1万円
一般病棟 約6,400円
I.C.U/C.C.U 約1.9万円
入院保証金 公立病院 不要
私立病院 必要(2日分の入院個室費用が必要)
手術費   虫垂炎 アキレス腱断裂
公立病院 情報なし 情報なし
私立病院 約13万円 約2.4万円
平均入院期間 2日 3日
外来初診料 胃腸炎
公立病院 無料
私立病院 約1,600円
当地から日本への移送費 約131万円(ストレッチャー使用、定期便利用、付き添い医師1名、看護師1名)
備考 ●移送費は利用する航空会社および、時期により異なる。
●公立病院は衛生上の問題や、設備の関係で適切な対応が難しく、いつも混雑しているという状況である。

その他の情報

都市部には最新の医療機器や清潔感のある個室を備えた私立総合病院がいくつかあります。一般に都市部の私立総合病院の備える医療機器や外来担当医師の水準は,おおむね先進国と比べて遜色がないといえます。一方で,看護師や病棟の助手,検査技師などの医療スタッフについては,日本人が日本の病院で期待するような患者に寄り添ったケアを提供してくれるとは言いがたいのが現状です。また,ほとんどの病院は部門ごとに縦割りとなっており,医師の受診,血液検査,レントゲン検査,薬局などで,受付と支払いを別々に繰り返さなければならず,検査結果が出たら医師を再受診する前に自分で受け取る必要があります。各受付では列を作らず早い者勝ちの状態であることもしばしばです。

エキゾチックな魅力にひかれてインドに訪れる方も多いことでしょう。でも水事情も悪く、感染症の宝庫とも言われるこの国。日本では聞いたこともないような病気になる可能性もあるそうです。しっかりと海外旅行保険をかけておき、安心して旅行を楽しめるようにしておきたいものです。

★デリー・グルガオンの医療機関
デリー・グルガオン地区には、欧米でトレーニングを受けた優秀な医師もおり、先進国に劣らない医療設備が整った清潔な病院も多数あります。医療機関によっては、増加する日本人をターゲットとした専門外来を開設する動きもあります。一般的に都市部の大規模総合病院であれば少なくともプライマリーケアにつきましては問題ないと考えられます。また、婦人科疾患、心臓病や脳外科疾患など専門性の高い治療が可能な施設もあります。しかし、日本とはシステムが異なる面もありますので、是非下記をご参考にしてください。

★医療保険、健康保険、海外旅行傷害保険
インドには外国人にも適用されるような公的医療保険制度はありません。…(省略)…インドにご旅行、ご滞在される前に日本国内で海外旅行傷害保険に加入しておくことをお勧めします。その際、緊急移送、家族の呼び寄せなどを含めた補償内容を十分確認しておいてください。

★救急車
…(省略)…また、海外旅行傷害保険のコールセンター(シンガポール、東京など)に連絡すると、救急車の手配もしてくれます。しかし、交通事情を考えると現実的には直接自家用車・タクシーで運びこむ方が時間的に早く病院に到着します。救急車内での治療が是非必要と判断される場合、時間がかかっても救急車で病院に行きたい場合を除いては、現場から自家用車・タクシーで運びましょう。

日本語の通じる医療機関は、まだないようですが、首都デリーには優秀な医師、清潔な病院も多いようです。でも、外国人が使うことのできる保険はないとのことなので海外旅行保険には入っておいたほうがよさそうです。

ニューデリーやムンバイといった大都市には、最新の医療設備を備えた近代的な私立病院があり、欧米の病院で経験を積んだ優秀な医師が多数勤務しています。脳外科、心臓手術、冠状動脈バイパス手術、弁置換手術、膝代替手術、眼科治療などの分野に関して世界レベルの水準にある病院も少なくありません。…(省略)…インドは先進国と比べると、人件費が安く物価水準も低いため、治療費が比較的低く、欧米の5分の1から10分の1程度で済みます。…(省略)…低価格な治療費で高度な医療サービスを受けることができることや、英語が通じること、大きな手術時に問題となる待機時間もほとんどないことなどの利点から、欧米から多数の患者がインドの私立病院で治療を受けています。

インド旅行で病気になってしまったら、日本国内とは違って健康保険は使えません。
全額負担になりますから、たとえ風邪の場合でも数千円〜数万円もの高額な医療費を請求される場合もあるんですよ。海外旅行傷害保険への加入は必須と言えます。保険への加入忘れの内容に事前のチェックを致しましょう。
医療水準は高いですから、安心できるでしょう。

インドは南アジアにおいては比較的医療水準の高い国のひとつであり、大学病院、国公立病院、私立の病院・診療所等各種の医療機関があります。しかしながら一般に国公立の病院は院内が極めて不衛生で、日本人の利用には適しません。私立の病院には清潔で設備の整ったものもありますが、医療費が高いので、日本出発前に海外旅行傷害保険に加入しておく必要があります。尚、救急医療体制が十分に整備されていないことにも留意が必要です。